ミニ西国霊場

裏山には、大正時代にできた、ミニ西国観音霊場があります。
戦前までは、縁日の仏生会の日には、お参りの人でずいぶん賑わったそうですが、戦後はすっかり廃れて、
参道も草や木に埋もれて、わからなくなってしまっていました。
1996年の春から秋にかけて、檀家さんの山田正秀さんご夫妻の協力を得て、この霊場の復興を手がけました。
いまでは少しずつお参りも増え、100回参拝しようと頑張っている素敵な女性もおられます。
ぼくは愛犬ねねを連れて、毎日散歩に出かけます。
歩くだけなら30分程度ですが、ちゃんとお経をあげていたら、3時間くらいはかかるコースです。
谷あり森あり峰ありの、なかなか変化に富んだコースです。


いきなりでナ二ですが、寺犬ねね嬢です。ダックスフンド混じりの雑種で、とても足が短い。ミニ霊場をいつも一緒に歩く仲間なので、敬意を表して。

ミニ霊場には、墓地のうしろにある登り口からスタートです。

この石段は、住職と山田正秀さんの協力を得て作りました。せっかくだから33段にしようと思いましたが、27段で上にとどいてしまいました。
それにしても、坊主は石工までしなきゃいけないなんて・・・。

石段を登りきると、すぐ右上に1番の青岸渡寺があります。

西国の観音霊場を勧請したものですから、33のお堂があります。夏は、花立ての水を補給するだけで結構大変です。

途中にはこういうお社もあります。これは船戸神社と呼ばれています。長谷寺を開創した船戸次正を祀ったものでしょうか。

こんなふうにお堂が壊れてしまったものもあります。ここは7番明日香村の岡寺。如意輪観音さんです。

戦後、参道の途中の山を、土を取るために削りました。8〜10番はそのために移動されて1個所に寄せられています。

ふと下を見ると、どんぐりなんかが落ちていたりするわけですね。

ふたつめの稜線に登ると、本四道路の鳴門インターが見えます。ここから高速に入って、鳴門大橋、明石海峡大橋から神戸につながります。ここが四国の東の玄関口。

おやおやここもお堂が壊れていますね。13番の大津石山寺です。いつか修復をしなきゃいけないと思っています。

京都の六角堂は、ちゃんと6角形をしています。このあたりは楽しい稜線散歩。

京都西山の善峯寺です。ここの副住職夫人はぼくの大学のゼミの後輩です。

番外札所もあります。ここは花山院。この本尊は、西国霊場を復興したという花山院の姿を写したものでしょうか。

書写山円教寺です。ここまでくると、ピークはもう目の前。

ピークまで登ると、不動堂があります。地域の人たちの信仰篤いお不動さんです。

不動堂のうしろに、石のお不動さんがいてはります。

まわりにも、素朴な石のお不動さんたちが大勢いてはります。

ここからは鳴門の農村の眺めが最高です。見渡す梨畠。春はきれいな白い花を咲かせ、一面が白一色になります。

もうひとつの番外札所は、丹後宮津の切戸の文殊堂です。本尊の文殊菩薩さん。なかなか、いい顔をしておいでです。ここは今は番外には数えられてはいません。昔はそうだったのでしょうか。

このあたりから東を見ると、紀伊半島が見えます。右側にうっすらと、淡路島の南に浮かぶ沼島が見えるはずなのですが。「沼島の春」ですっかり有名になりました。このあたりから参道は一気に下ります。

29番舞鶴の松尾寺の本尊は珍しい馬頭観音です。観音さんの頭の上に馬の頭があるのですが、ちょっとわかりにくいですね。

境内に戻ると、最後にはちゃんと善光寺まであります。西国霊場の最後になぜ善光寺にお参りするのかは、「百日紅」25号で触れています。

お疲れさまでした。最後の善光寺のすぐそばに、霊場開創のときの石碑があります。


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